わきが対策として有名な方法の1つとして、ミョウバン水があります。
酸性のミョウバン水がアルカリ性のアンモニアを中和させることで匂いを軽減すると言われています。
ボトルにミョウバンを入れてぬるま湯を注ぎ混ぜるだけで簡単に作ることができますね。
ミョウバン水は、なすのお漬物の変色防止やウニの型崩れ防止にも用いられています。
わきが対策として有名なミョウバン水ですが、稀にミョウバン水でわきがが悪化してしまったという人もいます。
ミョウバン水がわきがに効果があるのか。
またミョウバン水でわきがが悪化してしまった人がいるのはなぜなのか。
わきがとミョウバン水の関係について、詳しく解説していきます。
わきがの匂いが発生するまでの過程
まず、ミョウバン水の効果を見ていく前に、「なぜわきが臭が発生してしまうのか?」その過程について見ていきましょう。
わきがとは、ワキの下や陰部などから特有の匂いを発する体質のことを指しています。
特有の匂いの原因となっている汗腺を、アポクリン汗腺と呼びます。
人間の汗にはエクリン汗とアポクリン汗という2種類の汗があるのですが、2種類の汗は含んでいる成分が異なります。
エクリン汗は全身から出る汗で、汗の成分は塩分程度のものしか含まれていません。
しかしアポクリン汗の場合、ミネラル分を多く含んでいます。
汗をかいた時に皮脂腺から分泌される皮脂と混ざり、その混合物が最近に分解されて匂いの元となってしまいます。
アポクリン汗は、
- わきの下
- 乳頭付近
- 耳の中
- おへその周り
- 陰部
などから出ます。
アポクリン汗の匂いが蒸発しやすいエクリン汗によって周囲に拡散されてしまうことで、わきが特有のあの嫌な匂いが発生してしまうのです。
わきがにミョウバン水が効果的な理由
ミョウバンが持つ働きの中に、収斂作用というものがあります。
この作用はたんぱく質を変性させることにより、組織や血管を縮めてくれます。
肌に使用すると肌を引き締め、脇に使用するとその毛穴を引き締めてくれます。
わきがの元となる毛穴を引き締めるだけでなく、同時にその内部にあるアポクリン腺本体を引き締めてくれます。
アポクリン腺から出るたんぱく質を凝固させることで、たんぱく質を栄養とするわきがの原因菌が臭いを出すことを防ぐのです。
わきがの原因菌は酸性の環境も苦手なのですが、ミョウバンは汗に濡れることで酸性になります。
ミョウバン水をつけた部分に汗がすることで、わきがの原因菌が住みにくい環境ができます
匂いの根源を塞ぐことで、新たに匂いが発生しない状況をつくることができるのです。
ミョウバンにはアルミニウムイオンという成分が含まれていて、この成分が汗と混ざることで水酸化アルミニウムとなります。
アポクリン腺やエクリン腺が出てくるためのの出口そのものを塞いでくれます。
さまざまな角度から攻めることで、ミョウバンはわきがの匂いの発生を抑制してくれるのです。
わきがはミョウバン水で悪化すると言われている理由
インターネット上でわきがに悩んでいる人がミョウバン水を使用した感想として、
- 効果がなかった。
- 余計に悪化した。
という口コミもあります。
わきがの匂いの発生する理由やミョウバンの成分や持っている働きを見る限りでは、ミョウバン水にはわきがの匂いを軽減する効果があると僕は思っています。
ですが、効果を実感できなかった方や悪化したと感じている方がいることも事実なのでしょう。
ではなぜミョウバン水がわきがを悪化させてしまったのか、細かく検証しました。
まずは、効果を実感できなかったという方の理由について考察していきます。
考えられる理由として、「ミョウバン水の分量が合っていなかった」ということが挙げられます。
ミョウバンはわきが対策として効果がありますが、匂いのきつさには個人差があります。
わきがの匂いの強さによって、ミョウバン水を作る時の材料の割合を変える必要があるのです。
一般的には、ミョウバン50gに対して水1.5Lの割合で薄めたものをミョウバン水原液としてわきが対策として使用されることが多いようです。
原液を0~50倍に薄めて、ミョウバン水として使用します。
この薄める時の割合が多すぎると肌がかぶれてしまいますし、少なすぎるとわきがに対して効果を発揮できないことが考えられます。
効果を実感できないというのは、ミョウバン水の濃度が合っていないからではないでしょうか。
ミョウバン水でわきがが悪化してしまったということについてですが、まず先程説明した誤った濃度のミョウバン水を使った結果、肌がかぶれてしまった人もいるかもしれません。
肌のかぶれは直接的なわきがの悪化とは関係ないのですが、わきがが悪化する原因として、
- ストレス
- 食生活
- 睡眠不足
- 疲労
の蓄積などがあります。
わきがが悪化してしまった人は、肌がかぶれてしまった結果、脇がかゆくなったり、慣れないミョウバン水の使用で何らかのストレスを感じてしまったのかもしれません。
わきがはミョウバン水で悪化しません-まとめ
わきが対策のほうほうとしてとても有名なミョウバン水ですが、理論的には効果のある方法です。
ですが、体質や性格によってはミョウバン水との相性が悪い人もいるのかもしれません。
わきが臭を消す方法はミョウバン水だけではありません。
ご自身に合った方法で、ストレスなくわきが対策を行っていきましょう。
僕の場合は、「テサランクリア」というワキガクリームが一番マッチしていました。
最後にミョウバン水を使用する際の注意点をお伝えしておきます。
ミョウバンそのものには消費期限はありませんが、水と混ぜることでミョウバン水は放置していると腐ってしまいます。
腐ったミョウバン水を脇につけると…どうなるか、想像できてしまいますよね。
見た目には腐っていることはわかりませんが、確実に安全に使用する為にも夏場は3日、冬場は5日以内に使い切るようにしましょう。
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